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●コラム【とかちの窓から】 第29回
『睡眠力について』
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| 少し遅れましたが、あけましておめでとうございます。とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。 私の母校は、札幌医科大学という北海道立の医大です。その大先輩に作家の渡辺淳一先生がいらっしゃいます。 ( http://ja.wikipedia.org/wiki/ で 渡辺淳一 と 札幌医科大学 と入力してみて下さい。私が知らなかったことも多々あり驚きました。) 年初の新聞の広告では、『愛の流刑地』が映画化され1月13日から全国東宝系ロードショーとありました。 宣伝上手な幻冬舎さんが原作本を出版されているので、『愛ルケ現象』が様々な所で、大きく取り上げられることでしょう。 話は変わりますが、昨年の週刊誌の連載で、渡辺先生は『睡眠力』と題して興味深いコラムを書かれていました。(週刊新潮 11月30日号) これは、第7・8回のコラムで取り上げた、ニキビ治療における睡眠の重要性(『4決め!』(3)規則正しい生活を送ることに決めました。)とも関連します。今回はこれについて再び考えてみたいと思います。 とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を毎月発行しております。 そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せています。 (思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)
これは私が皮膚科診療を16年やってきた中で非常に重要と思い標語にしたものです。 ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。このコラムでは、第15回までは『ニキビ治療の4ヶ条』を系統立てて解説してきました。 (バックナンバーは http://www.bihaku-labo.com/columnframe.htm をご覧下さい。) 第16回からは『落ち穂拾い』と題して、『ニキビ治療の4ヶ条』を『基本中の基本(中核)』と考え、日々気付いたニキビ治療に関連したこと一つ(今まで取り上げていなかったが重要なことなど= 落ち穂 )にフォーカスをあて(= 拾い )、お話させていただいています。 本題に入る前に、ジャン・フランソワ・ミレー(1814ー1875)の名画『落ち穂拾い』(1857年)オルセー美術館所蔵をご覧下さい。 ( http://www1.megaegg.ne.jp/~summy/gallery/glaneuses.html ) ニキビの患者さんとお話していて、話題となることの一つに睡眠の問題があります。 看護師さんや介護関係で夜勤のある方や不眠症・睡眠不足の方はニキビが治りづらいのです。 睡眠不足や不眠症の内容を少し分析すると、以下の理由が過半を占めるようです。 『睡眠のための時間が、細切れの時間も合わせると実際には十分あるが、寝付きが悪く本当の睡眠時間がとれない。』 というものです。 前述のコラムの中で、渡辺先生は、『すぐ眠れてすぐ起きられる能力。これはわたしが生来もっている鈍さのおかげだが、くわえて少し訓練したところもある。』と述べておられます。 この能力は、医師になりたての頃、学位論文の実験で犬に2時間毎に注射する必要があり、マスターされたそうです。 訓練というのは、目覚まし時計をセットして、尿意を我慢して眠ることを繰り返すという簡単な方法です。 最初は辛かったそうですが、徐々に慣れ2時間単位でぐっすり眠ることが出来るようになったとのことです。 睡眠は2つの状態に分類されます。 イ) ノンレム睡眠 脳も体も熟睡している睡眠 ロ) レム睡眠 体は眠っているが、脳は目覚めに近い状態の睡眠 睡眠は、この2つの状態がおよそ90分ごとに繰り返されており、このサイクルを利用すれば気分良く目覚めることができます。 渡辺先生の2時間睡眠はこのサイクルをうまく利用していると思われます。 これを私は『サイクル睡眠(1.5〜2時間)』と名付けます。 『すぐ眠れて、すぐ起きられて、よく眠れる。これをわたしは睡眠力と名付けているが、ここまで原稿を落とさずに書いてこられたのは、この力のおかげだと思っている。』と先生は最後に結んでいます。 私も、短時間睡眠ができることを唯一の取り柄と考えていますが、マスターのきっかけは何を隠そう大学受験を乗り切るためでした。 今までの人生を振り返ると、出来の良くない頭で何とか試験や仕事を乗り切ることができたのは、この『睡眠力』のおかげと考えています。 『睡眠のための時間が、細切れの時間も合わせると実際には十分あるが、寝付きが悪く実際の睡眠時間がとれない』 この回答は、非常に難しいですが、以下は良い解決法の一つではないかと考えます。それは、 (1)『短時間睡眠』の訓練を繰り返してまずマスターする。 (2)『短時間睡眠』で寝付きをよくした上で、『サイクル睡眠』をマスターする。 (3)『サイクル睡眠』を繰り返すことにより必要な睡眠時間を確保する。 (4)必要な睡眠時間が確保できない時には、『短時間睡眠』でカバーする。 最初は、デスク上でも良いですから、ついうとうとする感じで15分位の『短時間睡眠』をマスターしてみましょう。 それができるようになったら、寝付きは楽になりますから、渡辺先生に習い自分のサイクルに合った『サイクル睡眠』(1.5時間から2時間位)に挑戦してみましょう。 更には、達人コースの、いつでも自由に短時間睡眠・サイクル睡眠を取り、個人に必要な睡眠時間を確保できるまで頑張ってみましょう。 その時には、ニキビは改善し、仕事も達人クラス?にできるようになっていると思いますよ。 第8回のコラムでも紹介した、参考図書を再掲します。 『昼寝』『仮眠』そして『ぐっすり眠りたい』と考えている方、以下の本はお勧めです。 「仕事も勉強もはかどる 15分間昼寝術」(草思社 ブルーノ・コンビ 著) 「ぐっすり眠ってスッキリ起きる 快眠 最強の知恵」(すばる舎 井上昌次郎 著) 上記を参考にして睡眠をうまく取ることにより、人生を前向きに考え、ストレスを少しでも少なくし、能率アップして、ニキビ改善につなげていただければ幸いです。 今回のポイントは以下の通りです。
とはいえ、眠れないという人は多いですね。 これはやはり『メンタルブロック』の影響も強いと思います。 不眠症の『ぶろっく君』(前々回のコラム参照して下さい)は手強いですが、片付ける方法はいくらでもあるはずです。 私も子供の頃は、なかなか寝ない親泣かせの悪い子供?だったようですから。変われば変わるものです。 今年もどうぞよろしくお願いいたします。 それでは。 おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム) (昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。平成14年とかち美白研究所開所。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士) |