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●コラム【とかちの窓から】 第30回
『心のブレーキの外し方(1)』
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| こんにちは。とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。 1月末に、2年ぶりで高校の時のクラス会(3年E組)がありました。今回は、道内在住者のみ14名のこじんまりとした集まりでした。(クラスの大物、道外在住のドリカムの吉田美和さんは欠席でした。) それでも、前回お会いできなかった、担任の先生やクラスメートが6名も出席し、22年ぶりの再会を喜びました。 ちょっと話をするだけで、22年前にタイムスリップできる友人は本当に大切だなと思いました。出席者は、昔は良かったねと語るだけでなく、今を一生懸命に生きている人が多く、大きなエネルギーをもらいました。 今回もお開きとなったのは午前2時過ぎで、再会を誓って別れました。 とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を毎月発行しております。 そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せています。 (思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)
これは私が皮膚科診療を16年やってきた中で非常に重要と思い標語にしたものです。 ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。このコラムでは、第15回までは『ニキビ治療の4ヶ条』を系統立てて解説してきました。 (バックナンバーは http://www.bihaku-labo.com/columnframe.htm をご覧下さい。) 第16回からは『落ち穂拾い』と題して、『ニキビ治療の4ヶ条』を『基本中の基本(中核)』と考え、日々気付いたニキビ治療に関連したこと一つ(今まで取り上げていなかったが重要なことなど= 落ち穂 )にフォーカスをあて(= 拾い )、お話させていただいています。 本題に入る前に、ジャン・フランソワ・ミレー(1814- 1875)の名画『落ち穂拾い』(1857年)オルセー美術館所蔵をご覧下さい。 ( http://www1.megaegg.ne.jp/~summy/gallery/glaneuses.html ) 最近、本屋さんを覗いていて、目から鱗が落ちるような本を見つけました。 人生を変える!「心のブレーキ」の外し方 (石井裕之 著 フォレスト出版) この本は、コラムで何回か触れている『メンタルブロック』について的確な着眼点をもって解説するばかりではなく、解決法を示している良書だと思います。(以下では 石井さんの本 として取り上げさせていただきます。) (メンタルブロックについては、第27回のコラムを参考にして下さい。) ニキビに悩んでいるものの、ニキビ改善になかなか踏み込めない方や、こうすれば良くなるのがわかっているのに行動できない方には、もってこいの本だと思います。 今回はこの本に書かれていたことを中心に、ニキビ改善に応用して考えてみたいと思います。 ニキビの患者さんとお話していて、 イ)『ニキビが全然よくなりません。』とか、 ロ)『治療を続ければ少し良くなるのですが、長続きしないのです。』 といった訴えをよく聞きます。 注意深く観察していくと、 イ)の方は、人任せで、実際には治療等にあまり積極的ではない方が多い ロ)の方は、自分でかなりの努力をし、治療等に積極的な方が多い ようだということに気づきます。 (全ての人があてはまる訳ではありません。あくまで傾向です。) このメルマガをご覧の方は、向上心がある方がほとんどだと思います。従って、ロ)のタイプにあてはまる方が多いと思います。 しかし、イ)のタイプの心のあり方『潜在意識』を理解することにより、更なるニキビ改善につなげて行くことが出来ます。 『潜在意識』とは、自覚されないまま潜んでいる意識のことです。 石井さんの本では、この『潜在意識』の重要性が何度も繰り返し説かれています。 身体は、急激な気温の変化から自分を守るために、できるだけ体温を一定に保とうとします。暑くなれば発汗して体温を下げようとするし、寒くなれば身体を震わせて熱を出そうとします。 それと同じように、『潜在意識』も、急激な環境の変化から自分を守るために、『できるだけ現状を維持しようとする』というのです。 例として、石井さんは、 『お金持ちがなぜ金持ちかというとーーーお金持ちだからです。』 と言い切っています。 『お金持ちの人の潜在意識は、できるだけお金持ちでいようとする。だから、身体が自然に平熱を維持しようとするのと同じで、現在の豊かさのレベルを維持しようと潜在意識が働いてくれる。』というのです。 私の大学の皮膚科の先輩で、入局時よりご指導を受け、尊敬している先生(S先生)がいらっしゃいます。 S先生は、古くから開業され、永年に渡って第一線に立つすごい先生です。先生は、私が学会に行くと必ずお会いするばかりでなく、朝は私より早く学会場に姿を現し、前の方に座り、メモをとっておられます。 他の先生に聞くと、『S先生は勉強が好きなんだよ。』と評されることも多いのですが、この本を読んで、どうしてS先生は一生懸命になれるのかが分かりました。 『潜在意識』が、更にS先生に一生懸命勉強させ、第一線で活躍している現状を維持させているのだと。 S先生、違っていたらすみません。大変失礼いたしました。 私もこれからは、学会出席の際、朝から大名出勤せずに、メモを取り、勉強することに決めました。 さて、ニキビ患者さんの場合はどうでしょうか? イ)のような、よくならない患者さんは、私は、素直さに欠けているとか自己管理が出来ない人だなと、最近まで思っていました。 しかし、実際には、『私のニキビはこのままで良い。』という『潜在意識』が邪魔をして、知らぬ間に現状維持を選択してしまい、前に進めない状態なのだと理解できました。 『潜在意識は、現状を維持しようとする。』 これはすごい知見だと思います。これを知っているか知らないかで、ニキビ改善に大きな差が生じるといっても過言ではありません。 また、この知見を理解することにより、視点が変わり、ダイエットや禁煙、受験や資格取得などの勉強に役立てることができると思います。 『最大のライバルは自分自身である。』とは良くいったものです。自分自身とはもちろん、『現状を維持しようとする自分の潜在意識』です。 (ブロックくん)=(潜在意識)という正体がはっきりして、視界が急に開けた感じがします。 さて、それでは、その解決方法にはどんなものがあるでしょう? 石井さんは、『潜在意識を、新しい自分に徐々に慣らしていけばいい。』と言っています。 ニキビであれば、とりあえず、前髪を上げてみる、爪を切ってみるなど簡単なことから初めてみましょう。 前髪を上げた自分の顔を鏡に映すと、『潜在意識』は最初は前髪を下げさせようと考えるかもしれません。 でも、『前髪を上げた自分は知的で可愛く見えるよ』と鏡に語りかければ、そのうち『潜在意識』も納得して、少しずつ慣れてくれるはずです。 それが、新たなニキビ治療のスタートとなるのです。 どんな小さなことでも、少し前に進む。これが重要なことなのですね。 今回のポイントは以下の通りです。
次回は、 ロ)『治療を続ければ少し良くなるのですが、長続きしないのです。』 という方はどうしたら良いのか?について考えてみたいと思います。 それでは。 おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム) (昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。平成14年とかち美白研究所開所。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士) |