----------------------------------------------------------------------
●コラム【とかちの窓から】 第31回
『心のブレーキの外し方(2)』
----------------------------------------------------------------------
| こんにちは。とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。 今年の冬は暖かかったですね。 当地の冬は、最低気温が零下20度以下となることがよくあります。でも今年はまだ一度もありません。(子供の頃は零下30度も時々ありました。) 地球温暖化が、こんなに実感を伴って急に迫ってくるとは、驚きです。温暖化の後には、映画『デイ・アフター・トゥモロー』で観たような急激な冷却化がくるのも考えていかなければなりませんね。ちょっと怖い感じがします。 (映画の内容はこちらを参考にして下さい。 http://www.tv-asahi.co.jp/tiger/contents/100/055/jibara/index.html ) どこまで効果があるかわかりませんが、個人的には、ムダな電灯は消す、暖房の設定温度を下げるなど、身近なところから始めてみたいと思います。 とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を毎月発行しております。 そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せています。 (思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)
これは私が皮膚科診療を16年やってきた中で非常に重要と思い標語にしたものです。 ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。このコラムでは、第15回までは『ニキビ治療の4ヶ条』を系統立てて解説してきました。 (バックナンバーは http://www.bihaku-labo.com/columnframe.htm をご覧下さい。) 第16回からは『落ち穂拾い』と題して、『ニキビ治療の4ヶ条』を『基本中の基本(中核)』と考え、日々気付いたニキビ治療に関連したこと一つ(今まで取り上げていなかったが重要なことなど= 落ち穂 )にフォーカスをあて(= 拾い )、お話させていただいています。 本題に入る前に、ジャン・フランソワ・ミレー(1814-1875)の名画『落ち穂拾い』(1857年)オルセー美術館所蔵をご覧下さい。( http://www1.megaegg.ne.jp/~summy/gallery/glaneuses.html ) 人生を変える!「心のブレーキ」の外し方 (石井裕之 著 フォレスト出版) 最近出会ったこの本は、コラムで何回か触れている『メンタルブロック』について的確に解説するばかりではなく、『潜在意識は、現状を維持しようとする。』という性質をよく理解することにより、様々な解決法を示してくれる良書です。(以下では 石井さんの本 として取り上げさせていただきます。) (メンタルブロックについては、第27回のコラムを参考にして下さい。) ニキビに悩んでいるものの、ニキビ改善になかなか踏み込めない方や、こうすれば良くなるのがわかっているのに行動できない方には、もってこいの本だと思います。 今回は、『心のブレーキの外し方(2)』と題して、前回に引き続きこの本に書かれていたことを中心に、ニキビ改善に応用して考えてみたいと思います。 ニキビの患者さんとお話していて、 イ)『ニキビが全然よくなりません。』とか、 ロ)『治療を続ければ少し良くなるのですが、長続きしないのです。』 といった訴えをよく聞きます。 注意深く観察していくと、 イ)の方は、人任せで、実際には治療等にあまり積極的ではない方が多い ロ)の方は、自分でかなりの努力をし、治療等に積極的な方が多い ようだということに気づきます。 (全ての人があてはまる訳ではありません。あくまで傾向です。) このメルマガをご覧の方は、向上心がある方がほとんどだと思います。従って、ロ)のタイプにあてはまる方が多いと思います。 前回は、イ)のタイプの心のあり方『潜在意識』を理解することにより、更なるニキビ改善につなげて行くことが出来ることをお話させていただきました。 イ)のタイプは、『私のニキビはこのままで良い。』という『潜在意識』が邪魔をして、知らぬ間に現状維持を選択してしまい、前に進めない状態であることが多いようです。 その解決方法として、『潜在意識を、新しい自分に徐々に慣らしていく』ことがあげられます。 ニキビの場合、とりあえず、前髪を上げてみる、爪を切ってみるなど簡単なことから始め、『潜在意識』に納得してもらうのが良いでしょう。 どんな小さなことでも、少し前に進む。それが、新たなニキビ治療のスタートとなります。 それでは、既にニキビ治療を始め、自分でかなりの努力をしている、ロ)のような方は、どうしたら良いでしょうか? 石井さんは、 『感情というのは、放っておいたら消えるものなんだ』 ということをはっきりと理解して下さいと力説されています。 熱烈に恋をして、『この恋は永遠だ!』といっても、その熱もやがて消えてしまいますよね? これは、ニキビ治療に取りかかって、ある程度結果が出ても、つい仕事や勉強が忙しくなって止めたりしてしまうのと同じです。 つまり、『ニキビを改善したいという感情は、放っておいたら消えるものなんだ』ということをはっきりと理解することが改善につながります。 その『消えていく感情を定着させる唯一の方法』は、『その感情を行動に変えること』であるとしています。 『受動的な体験である「感情」を、能動的な体験である「行動」にシフトすることで、「感情」を「定着」させることができる。』と石井さんは主張されています。 例えば、本の中では『気分が高揚したら、その場で「行動」することが重要であるとして、『これって、いい言葉だな』と思ったら、すぐに会話の中で使ってみる。『欲しいけど、高額で手が届かない-----。』まずはパンフレットだけでも入手する。などをあげられています。 ニキビでは、『これって、お金もかからないし手軽なニキビ改善法だな』と思ったら、すぐに試してみる。『ニキビに評判の化粧品だけど、ちょっとお小遣いではきついな---。』と思ったら、まずはHPにアクセスし、商品をプリントアウトして部屋に張ってみる。などというのはどうでしょうか? 本の中では『今、できることを考え、それを実行する。』ことも重要であるとしています。 今日、できたことだけを書き出してみる。とりあえず、1ミリでも前に進めばオーケーと考える。どうしても掃除をする気にならない。テーブルだけふいて終わりにしよう。などをあげられています。 ニキビでは、『ニキビはまだあるけれど、大きなニキビはできなくなった。』と実感できればオーケーと考える。『どうしてもスケジュールが詰まっていて皮膚科を受診できない。』とりあえず、電話で2週間後の予約だけでも入れて、受診できるように仕事を片付けてしまおう。などというのはどうでしょうか? それから、本の中では、『潜在意識を活用して、夢や目標を実現するためには、ただ、「自分にはできるんだ!」という根拠のない自信があればいい。』『ハッタリが本物になるまでは、いつまでもずっと演じていれば良い。』とも主張されています。 簡単にいうと、『ニキビのない自分になりきってしまう』ということです。 ニキビ患者さんを診察していると、なかなか良くならない方は、ちょっと線が細いというか、何事にも自信がもてないという人が多い感じがします。 『不安で不安でどうしょうもないんです。』と患者さんに言われたこともあります。 具体的な方法としては、『ニキビのない頃の自分の写真を部屋に貼って、毎日眺める。』パソコンの得意な方なら、『自分の顔のニキビ部分を加工して、「ニキビのない私」を作成して、部屋に貼って毎日眺める。』または、『毎日パソコン上でニキビ部分の加工をして消すことを繰り返す。』『私はしっとり素肌美人です。』と毎日10回大きな声で唱える。などというのはどうでしょうか? それから、本ではあまり触れられていませんが、繰り返すことは重要だと思います。前述のニキビ改善の方法の中でも、毎日繰り返すという作業を入れています。 手前味噌になりますが、このメルマガを毎月購読する、週に一度は『大人のニキビのために』のサイトを覗いたりするのも良いでしょう。 サイトでは時々、ニキビ治療に成功した卒業生の方も登場されているようです。成功者の意見は、やはり重みがあり、これに素直に耳を傾けることは大切だと思います。 『私もこんな最悪な時があった。だけどその状態よりは、現在の状況は明らかに良いわ。これはついている。ありがとう。』 『今までこの方法には気づかなかった。面白そうだから試してみよう。』 というように、現在の自分の位置を常に確認することも良いですね。 『継続は力なり。』これはどんなことにもあてはまることなのですね。 今回のポイントは以下の通りです。
次世代型ビタミンC誘導体APPS、水溶性ビタミンE誘導体含有のローションの新製品を、4月20日に新発売することになりました。 それと関連して、次回は『水溶性ビタミンE誘導体』について、お話させていただきます。 それでは。 おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム) (昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。平成14年とかち美白研究所開所。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士) |